令和元年12月6日
特定行政書士 安平 一樹

東葛支部相続業務研究会2019年度第3回研修(千葉県行政書士会東葛支部)で、令和元年12月5日に(会場:松戸市民会館)行政書士を対象として、上記タイトルの研修講師を務めましたので、ここでご報告致します。

内容は遺産分割協議の相談から受任、そして遺産分割協議書作成までの全体の流れを踏まえつつ、遺産分割協議書作成に関する重要論点を学ぶものとしました。
具体的には、①遺言の存否確認、②相続人の調査、③相続財産の調査、④遺産分割協議書の作成、⑤遺産分割協議における改正相続法の影響(ただし、⑤については時間の関係で踏み込まず、次回以降の市民法務研究会での研修に譲るかたちとした。)、⑥行政書士の遺産分割協議業務に関する諸問題、⑦遺産分割協議書作成後の手続を解説しました。
本講義も大変高評をいただきましたので、後日、電子書籍にて出版する予定です。

さて、最後に本講義において参考にした文献を紹介します。

「家族法実務講義」(有斐閣)
著者:梶村太市・岩志和一郎・大塚正之・榊原富士子・棚村政行
家族法を実務の立場から解説した実務家必携の書です。なお、改正相続法に対応した改訂版が今後出ることが予測されます(本稿執筆時点では出版されていません。)。

著者:梶村太市・岩志和一郎・大塚正之・榊原富士子・棚村政行

「ケース別 遺産分割協議書作成マニュアル」(新日本法規)
著者:永石一郎・鷹取信哉・下田久
ケース別に遺産分割協議書の文例が解説付きで多数掲載されており、遺産分割協議書作成において必携の書といえます。なお、本講義での文例は本書を参考とせず、当職の実務経験に基づき作成したものを用いています。
本書も、改正相続法に対応した改訂版が出るのではないでしょうか(本稿執筆時点では出版されていません。)。

「詳解 相続法」(弘文堂) 著者:潮見佳男
相続法を多様なケースを用いて解説する書籍。改正相続法に対応。