令和2年1月23日
ビジネス法務エグゼクティブ
(ビジネス実務法務検定1級)
特定行政書士 安平 一樹
当職は企業法務の専門家であることから、企業の法務部に配属された方等から、「何を学べばよいのか、どのような書籍を参考にすればよいのか」といった質問を受けることがあります。
企業法務に関する法律は極めて広範であり、その内容も複雑であることから当然の質問であると思います。
そもそも、「企業法務とは何か?」という質問を受けることさえあるほどです。抽象的に答えれば、「企業法務とは企業が営業する上で関係するすべての法令に基づく法的対応」ということになるでしょうし、具体的にいえば、「会社の実情に即した議事録や規程、契約書等の法文書の作成やコンプライアンス(法令遵守)その他企業活動に関する一切の法的対応」となると考えます。
このように、概念上も理解しにくく実態としても難解な企業法務ですが、企業にとって必要となるものですから、真摯に向き合うことが重要です。
さて、ではいったい企業法務とは、どの法律をどのように学べばよいのでしょうか。中心となるのは会社法や商法、民法ですが、ほかにも著作権法等の知的財産法、消費者法、金融商品取引法、独占禁止法、労働法、民事訴訟法、民事執行保全法、破産法、刑法その他企業に関係するすべての法令となります。これらの法律をまずは全体的に把握した上で、中心となる会社法・商法・民法を理解し、他の法律も具体的事例に対応できるように準備しておくことが望ましいです。
よって、①全体像の把握→②中心となる会社法等の学習、③他の法律の押さえ方という流れに基づき、以下に書籍を紹介していきます。
※適時更新していきますので、しばしお待ちください。