ビジネス法務エグゼクティブ
(ビジネス実務法務検定1級)
特定行政書士 安平 一樹
本来、ホームページは「集客ツール」として用いられることが一般的な形態だと思います。
たとえば、行政書士であれば「会社設立」や「〇〇業許可」、「相続」といったように、受任したい業務をホームページでアピールし、そのサイトが上位に表示されるよう営業努力を重ねることが考えられます。
一方、当法務事務所のホームページは「情報の空」として、いつでも見上げることのできる空のように、様々な方の役に立つ法情報等を提供することも目的としています。
その具体例として、「法務ニュース解説」があります。この法務ニュース解説では、一般の方から法律専門家まで対象とし、わかりやすさを意識しつつ本格的に論点を網羅し解説しています。その作成には相当の労力を注ぎ込んでいますが、それにより直接、仕事の受任につながるということは原則としてありません。
当事務所はもともとホームページを上位表示させることに注力して仕事を得たのではなく、地道に1件ずつ、難事件であっても利益がなくても真摯に取り組むことで、顧客の信頼とそれによる紹介を獲得し発展してきました。
そのことから、ホームページは集客ツールとしてではなく、皆の役に立つものとしたいという考えから、「情報の空」プロジェクトを立ち上げました。
他方で、これまで当事務所の業務案内自体は、ホームページでの集客を意図していなかったことから、開業当初に記載した簡素なものから更新せずにいました。
しかし、実務を積み重ねるうちに得た経験や成果、培った能力を反映した内容に更新し続け、当職の仕事と姿勢を知ってもらうことが有益となるのではないかと、クライアントからの後押しにより決意するに至りました。
今後は、業務案内も更新し、さらに業務内容の紹介にとどまらず、「情報の空」として情報提供も合わせて行っていければと考えています(更新には時間を要すると思いますが、地道に取り組んでいければと思います)。
また、法律は社会的な事実を離れては意味をなさないことから、「街の法律家」である行政書士は、法律の知見に加え、様々な事象やサービス等に関する知識も必要となります。
具体的には、企業法務ではビジネス実務に関するあらゆる法律のほかビジネスに関連する様々な事象やサービス、資格情報等、学校法務(いじめ対策)では、いじめ防止対策推進法を中心とした法律のほか学校内や子どもに関する事情の理解に加え、サポートとしての学習指導における能力と情報、市民法務では社会生活上生じ得る様々な問題における対処法やそれに関する情報などが挙げられます。
こうした情報提供と事業を両立させるため、また、サービス等の詳細を提示し記事内容を具体化するために、当ホームページでは事業者の公式サイト(広告含む)も織り交ぜて執筆しています。
そこでは、①当事務所が利用した経験に基づくもの、②専門的または一般的に評判のよいもの、③新しく注目しているもの等がありますが、それらもわかりやすく明記することで、信頼性の高い情報提供を心がけています。
たとえば、「法務ニュース解説」は、新聞記事に掲載された社会的な事実や問題に対し法律に基づき解説をしているので、その題材となる新聞記事を引用し、引用元の紹介として新聞の広告(公式サイト)も掲載しています。
最後に、法律家はあらゆる方の立場に立って法律的・心理的・社会的に考える必要があるため、当職は普段、問題に対する私見を安易に示すことはありません。
法律家に求められるものは、様々な立場や心情を理解し受け止め、問題を解決する能力だからです。
よって、法務ニュース解説でも、原則として私見は示さず客観的な解説に徹し、必要に応じて私見も添えるよう配慮しています。
なお、当職は法律書の執筆にも取り組んでおり、法的問題に対するより深い検討及び見解はそれらで示すこととしています。
以上が、当ホームページにおける「情報の空に関する指針」となります。
「情報の空」を効果的に運用するため、ブログも活用しています。
ブログに関する指針