令和元年11月26日
特定行政書士 安平 一樹
米国発祥の「ブラックフライデー」も日本に根づいてきたように思います。
日本経済新聞ではイオンのブラックフライデーを取り上げています。
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また、朝日新聞ではアマゾンジャパンやビックカメラも今年からブラックフライデーに参入することが紹介されています。
朝日新聞の記事はこちら
なお、ブラックフライデーとは「黒字の金曜日」、つまりセールで売上が伸びることで企業に利益の出る日を意味しており、ブラックマンデー(「暗黒の月曜日」、1987年10月19日の月曜に起きた世界的な株価大暴落の日)とは名称は似ているものの、意味はまったく異なります。
そして、法律の世界においても黒には意味があり、裁判官が法廷で着用する「法服」が黒いのは、「何物にも染まらない色」であることから、裁判官の中立性・公正さを表しているとされています。
このように、同じ黒であっても様々な受け取り方があり、その場面によって意味も異なるし、人によっても感じ方は違う、世の中のあらゆる事象においても共通することのように思います。
<参考文献>(本稿執筆時点の版)
「民事訴訟法〔第7版〕」(有斐閣)
著者:上原敏夫・池田辰夫・山本和彦
民事訴訟法をコンパクトに解説した有斐閣Sシリーズ。その解説の中にはコラム的なものもあり、「裁判官の法服はなぜ黒い?」では、本記事で紹介した一般的な理由のほか、「あらゆる色を調合すると黒になってくるところからすると,むしろ利益調整型のこれからの裁判官像も浮かび上がってくるようにもみえる」という指摘もなされています。