令和2年2月5日
特定行政書士 安平 一樹

 私は学校法務を専門としており、法に基づくいじめ対応の実務経験から、ご家庭や学校の先生、行政庁の職員がいじめ問題につき、参考にしやすく使いやすいという観点から書籍を紹介したいと思います。
また、書籍は本稿の執筆・最終更新時点の版の紹介となっていますので、ネットから購入する方は最新版かもご確認ください。
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1 入門編

「こども六法」(弘文堂) 著者:山崎 聡一郎

いじめに関係する法律をイラスト付きでわかりやすく紹介しています。
内容は①刑法、②刑事訴訟法、③少年法、④民法、⑤民事訴訟法、⑥日本国憲法、⑦いじめ防止対策推進法、⑧いじめで悩んでいるきみに、となっています。

こども六法の紹介動画も公式であります。

なお、こども六法特設サイトにて、⑦・⑧の「いじめ防止対策推進法・いじめで悩んでいるきみに」が公開されています。
こども六法特設サイトはこちら

2 いじめ防止対策推進法

こども六法はいじめ問題と関連性のある法律を全体的にわかりやすく紹介していますが、「いじめ対応」という観点からは、「いじめ防止対策推進法」が特に重要となります。
そこで、いじめ防止対策推進法の「立法者」による逐条解説型の書籍を紹介します。

「いじめ防止対策推進法の解説と具体策」(WAVE出版) 小西 洋之

この本では、いじめ防止対策推進法の全条文が、1条から順に掲載され、条文ごとにその意味や趣旨、制定の経緯等が解説されています。
ただし、タイトルにあるような「具体策」は踏み込んで示されてはいません。
しかし、いじめ問題への対応に、「これはしてはいけない。」という答えはあっても、「こうすればよい。」という答えはありません。法律の考え方を基準にして、その事件ごとにきめ細かな配慮をなし、悩みながら臨まなければなりません。
よって、その法律の考え方の確認をするために本書は有効であると考えます。

引き続き、順次更新していきます。
当事務所の「いじめ対策」についてはこちら

執筆者紹介

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