令和4年1月29日
ビジネス法務エグゼクティブ
(ビジネス実務法務検定1級)
特定行政書士 安平 一樹

1 「情報の空」の目的

当事務所ホームページは令和元年10月1日より「情報の空」を理念として掲げ、図書館が「情報の海」だとするならば、いつでも見上げることのできる空のように、市民から事業者、そして専門家までを対象としたあらゆる人に対し、日々更新される役立つ法情報等を提供することを目的として運営してきました。
その目的はこれまでの記事に表れており、定期的に様々な方に閲覧いただくことができました。
たとえば、コロナ禍で困窮する事業者のため一時支援金における事前確認(無料)月次支援金の事前確認(無料)の記事を情報提供と合わせて行うことで、多くのアクセス、問い合わせ及びご利用がありました。
また、一時支援金・月次支援金で生じた「目的と矛盾する事象」である「不備ループ」から事業主を救済するため、事業復活支援金申請用に電子書籍の内容の大半を無料公開しました。
事業復活支援金申請の注意点~不備ループに陥らないために~(連載形式)

もっとも、上記具体例のようにボランティアのみで行い続けることには限界があります。

よって、継続的な情報発信・サイト更新を可能とするため、従来の「情報の空」に関する指針を改定し、下記のとおり、よりシンプルかつ多彩な構成に再編成しました。

2 新たな「情報の空」のかたち

まず、「記事の継続的な発信を維持するため」、情報提供に合わせ従来控えていた利益を生む仕組みを積極的に導入します。

つまり、当事務所はもともとホームページによる集客によらず、地道に1件ずつの仕事に真摯に向き合い、顧客の信頼とそれによる紹介を獲得し発展してきた経緯から、当サイトは解説記事等の「情報提供に徹してきた」のですが、より情報の発信を円滑にし、かつ、当職及び当事務所が「どのような能力・姿勢を有し業務に取り組んでいるのか」(報酬基準も含む。)を明らかにした方が、サイト閲覧者の利益に資すると考えました。
なぜなら、より良い事業・暮らしを実現するためには法律家の利用が必要となりますが、多くの方がその選択・判断に役立つ情報に接する機会がなく、法律家との関わりを持てずにいると考えられるからです。

また、「法律は社会的な事実と離れては存在し得ない」ため、当職の専門である企業法務や学校法務を中心とし、社会生活上の医師として様々な市民法務も受任する中で得た経験に基づき、社会的な事実やサービス、資格等の情報提供も公式サイトを引用して紹介します(その公式サイトからの購入があったとき、場合により当事務所に利益が生じる仕組みを採用することで継続的な情報発信を維持します。なお、作成した記事内容と関連する広告を表示させることもあります。)。
これは多数の実績を有する「小規模事業者持続化補助金」申請において活かされている能力(経営の分析・検討からの補助事業計画の作成)とも関係しています。

それらの記事等を通し、当職の考え方にも触れることができ、人間性の点における判断材料ともなるよう配慮します。

3 「情報の空」の具体化

具体的には、①当職及び当事務所の強みをアピールした業務案内の積極的更新、②情報提供の中にも当職の業務内容を挿入し情報を具現化する、③当職執筆の書籍に始まり、当職が利用または着目しているサービスの情報も提供することが挙げられます。

たとえば、①に関しては単に業務案内をするのではなく、サイト閲覧者自身でその手続きを進めることができる場合にはその旨を明記し、当サイトの情報を参考にすれば実現できるよう情報提供に努めつつ(リスクの説明も付する。)、当職に依頼した場合のメリット等を示すことで、「最も閲覧者にとって利益となる情報提供」を行います。

②に関しても、ただ情報提供をするにとどまらず、「当職であればどのようなことができるのか」等まで示すことで、閲覧者の利益に資する情報提供に努めます。

③については、企業法務の専門家ゆえに知り得る事業において役立つサービスや資格情報、学校法務の専門家であり子どもへの学習指導も行っている当職だからこそ知る学習方法・教材等の情報、③様々な市民生活について相談を受ける中でニーズを把握するに至った情報等を「身近で役立つ情報」として提供できればと考えています。

既存のサービスでは不足する部分を補うため、時間の許す限り、当職の執筆した電子書籍も出版していきます。

4 「情報の空(改訂版)」の指針に基づく記事

当職または当事務所のクレジットが入った記事で日付も併記しているものは概ね上記「情報の空」の指針と一致していますが、より正確には本指針改訂版の公開以降の記事(本指針公開後に更新した記事も含む。)となります。
目標は「1日1記事更新」であり、ブログ形式の簡易な情報提供から本格的な解説記事等の執筆を使い分けることにより実現をめざしますが、思うようにいかないことも多くあることを前提にし、継続的な運用ができればと考えています。

5 まとめ

受任中の案件が最優先事項であることから、「情報の空」プロジェクトの遂行は滞ることも多々あることでしょう。
しかし、当職が直接受任できる事件にも限りがあり、それ以外の方にも何か寄与できることがあるならばという信念の下、情報提供を続けていく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。

業務案内

当職は、法学部法律学科及び大学院法務研究科法務専攻で総合的に法律を学んだ後、その法的思考力を活かすかたちで「街の法律家」である行政書士となっていることから、様々な事件を受任し実務経験を積み上げてきました。
その経歴及び実務経験に基づく業務案内は、下記記事を参照ください。
「情報の空」に関する執筆者紹介