更新:令和4年2月28日
ビジネス法務エグゼクティブ
(ビジネス実務法務検定1級)
特定行政書士 安平 一樹
事前確認の様子
当事務所は、一時支援金・月次支援金における登録確認機関として事前確認を無料で実施し、当職から事前確認を受けた方には事前の案内から事後の申請に関する質問、不備が出たときの対応まで無料でサポートしました。
その結果、一時支援金270者及び月次支援金91者からは、原則として「不備ループ」は生じていません。
その様子は下記記事を参照ください。
一時支援金「事前確認」の様子
月次支援金「事前確認」の様子
不備ループ対応の開始から一時停止まで
一方で、不備ループは看過し難い問題であると考え、一時支援金において当職から事前確認を受けていない方を対象に不備ループ対応を開始し、3件の依頼のうち2件は不備ループ解消に成功し、月次支援金については公表はしていなかったものの、依頼があれば受けていました。
ところが、月次支援金では不備ループの対応がさらに変化し、不備通知どおりの書類を用意できない事業者は、不備解消が困難となり、解釈や補填資料の提示によってもその不足は補えず、法律家にもできることがなくなってしまったと感じていました。
また、月次不備ループは提出書類が多い上に1事業者につき複数申請が生じ、期限も短く区切られるため負担が大きく、やむなく一度、「成功報酬型による申請代行」を中止せざるを得ませんでした。
月次支援金「不備ループ」対応の中止から再開までの経緯
不備ループ対応の再開
しかし、要望があったことから「有料の相談対応」にし、複数の相談を受けるうちにある手応えを感じました。
というのも、申請代行で5者の不備ループ対応をしていたときは、どの案件も「不備通知どおりの書類がどうしても存在しないケース」だったのですが(法務・会計の知識に基づき提出書類が要件を満たしていることを説明しても審査部には通用しない)、新たな相談対応で受けた案件は、相談者も意識していないところに不備通知の内容と整合する見込みのある書類が存在することがあり、それを当職が不備ループ対応の経験に基づき会話の中から引き出したり構成の仕方を助言することで、不備通知に対応できる可能性があるケースがあったことによります。その結果、月次支援金不備ループの解消にも成功しました。
月次支援金の不備ループ対応を継続可能に整理し直して再開し、本当によかったと思えました。
「有料でもよいので相談にのってほしい。」と当職の背中を押してくださった方に感謝申し上げます。
なお、月次支援金不備ループの解消に至った方は、対応停止後、その最初の相談依頼をしてくれた事業者です。
月次支援金「不備ループ対応」についてはこちら
なお、月次支援金の不備ループ対応を通し、新たに始まった事業復活支援金では不備ループに陥らないための対策も重要です。
現在、当事務所で検討を進めている事業復活支援金についての対応は、下記の記事を参照ください。
事業復活支援金の事前確認について
また、事業復活支援金申請において、申請上の注意点を論理的・網羅的に解説した電子書籍を「全申請者に送る必携の書」として執筆しましたので、詳しくは下記記事を参照ください。
【電子書籍のご案内】事業復活支援金申請の注意点~「不備ループ」に陥らないために~